2007年08月11日
新潟明訓永井の奪三振美学

<全国高校野球選手権:花巻東0-1新潟明訓>◇10日◇1回戦
新潟明訓のエース・永井剛(3年)が、左打者8人が並んだ花巻東(岩手)から14奪三振。新潟県勢の21世紀初白星を見事な完封で飾った。
右投手が不利とする左打者から奪った三振は11個。徹底的なインコース攻めとシンカーとのコンビネーション。たとえベース寄りに立たれても、インコース攻めは変わらない。左打者の膝元に2度ぶつけてしまったが「攻めていった結果なので仕方がない」と開き直っていた。
試合前に描いていた通りの攻めだった。
「相手に流れをいかせない時には力の入ったストレートで押す」。
1点先取した直後の5回裏、8番熊林健太郎(3年)が140キロの高めの釣り球を空振り、9番菊池雄星(1年)もストレートを見逃し、1番埜崎隆浩(3年)もインコース142キロを見逃し三振。ライトアップを始めた甲子園で圧巻の三振ショーを演じた。
「インコースの球を大事にして、外のシンカーでバットを振らせたい」。
インコースストレートの印象を与えた後は、握りはシンカーでフォークのように鋭く落ちる勝負球だ。6回2死一塁の場面、前の打席でストレートを二塁打された5番羽田野恭平(3年)を迎えた。初球140キロのストレートを見せた後、追い込んでからやはりシンカーで空振り三振にしとめた。他にもスライダー、カットボールなどの多彩な変化球がさえ、相手を惑わせた。
考えていたことと違ったのは三振の数だけ。うれしい誤算に「(三振数は)意識はしてなかったんですけどね」とはにかんだ。
憧れの選手は市立神港(兵庫)時代に春夏甲子園に出場し、阪急で新人王などに輝いた豪腕・山口高志氏(現・阪神スカウト)。「自分と同じくらいの身長(172センチ)なのにあんなに活躍しているから」がその理由。
新潟の小さな大投手が今度は野球部史上初の2回戦突破を目指す。
※写真は力投する新潟明訓のエース永井(撮影・岡本肇)
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August 11, 2007 09:07 PM
