2007年07月12日

ノート

夏の高校野球を占う/関東・東北

 今年の関東は全体的に戦力が拮抗し、白熱した戦いが予想される。そして、揺れに揺れた07年の高校野球を象徴するのが東北だ。特待生問題の影響を大きく受けたこの地からは「最近になって空白の1カ月(対外試合禁止期間)が痛かったと感じている」という悲鳴も聞こえてきた。

 <関東編>
 まずは山梨から。特待生問題に揺れた春を制した甲府商は2年生エース・米田易弘(2年)の投球が期待される。関東大会で強打の慶応(神奈川)を完封し、一躍注目を浴びるようになった。打力では東海大甲府が一歩リードも、日本航空、山梨学院大付、センバツ21世紀枠の都留も入る激戦ブロックに入った。

 今年も全国最多194校が出場する戦国・神奈川は混戦だ。高浜卓也(3年)の横浜、田中広輔(3年)の東海大相模、伊場竜太(3年)の慶応と好打者が多いのが特徴。こういう展開で力を発揮する桐光学園が不気味な存在。

 西東京は高い出場率を誇る日大三がリード。春の都大会で打ち勝っている東海大菅生が食らいついていきたい。一方の東東京は帝京が圧倒的。大田阿斗里(3年)、垣ケ原達也(3年)の左右2枚と中村晃(3年)を中心とした投打の力は全国でもトップクラスだ。また、今春に総合工科として公式戦初勝利をあげたチームに、城東を甲子園に導いた有馬信夫コーチが就任。春8強の文京など都立勢の大暴れも期待したい。

 激戦・千葉は、投打に引っ張る丸佳浩(3年)が健在の千葉経大付が優勢か。追うのはもちろん成田。最速148キロ右腕・成田侑己(3年)は昨年の2回戦負けの雪辱に燃えている。7戦完投、1012球を投げて昨夏8強入りした市稲毛もエース・山下航(3年)が残り、今夏も沸かしてくれるか。決勝はロースコアが多く、好投手が夏を制す傾向がある。

 埼玉は甲子園で本塁打を放っている赤坂和幸(3年)擁する浦和学院が本命。1年置き出場のジンクスを破れるか。ただ、同じブロックに聖望学園、鷺宮、東農大三と強豪が控えており油断はできない。

 すでに1回戦が終わっている群馬は昨夏の決勝カード、桐生一、前橋工が中心。ともに複数投手が武器でチームカラーが似ている。前橋工は04年、06年と桐生一の前に1点差に泣いて準優勝。今年は準々決勝でぶつかる。

 栃木のセンバツ出場校、佐野日大はヴィアナ・ウェリソン(3年)ら打線が持ち味。対照的に作新学院は韓国人エース・劉昌俊(3年)が引っ張るなど国際色豊かだ。昨夏代表の文星芸大付は県内屈指の左腕・佐藤祥万(3年)の出来が試合を左右する。

 実力伯仲の茨城は、堅守に田中亮(3年)の投球が光る藤代と昨秋の王者・明秀日立が軸になりそう。特に藤代は秋、春と関東大会に出場するなど安定している。

 <東北編>
 東北地区は特待生問題の影響で春の大会に出場できずにその実力が不透明な学校が多い。福島はセンバツ出場の聖光学院、春の王者・学法石川、日大東北の私学3強が抜け出す。聖光学院はエース・鈴木健太(3年)不在の間に投手層に厚みができた。

 宮城では仙台育英、東北の2強が勝ち上がれば準決勝で対決することになる。150キロ右腕・佐藤由規(3年)頼みの仙台育英に対し、東北はエース・西野雄馬(3年)を筆頭に投打のバランスがいい。昨夏の2日がかりの決勝戦のリベンジにも燃えているはずだ。

 岩手は旧チームから新沼悠太(3年)、菅原淳(3年)の2枚看板が引っ張る進学校の一関一の前に盛岡大付、盛岡中央の私学勢が立ちはだかることになる。活動を再開した専大北上の戦いぶりも注目。

 この展開は山形も同じ。秋、春を制した上山明新館は初戦で酒田南との対決が予想され、他にも日大山形、羽黒、鶴岡東も優勝を狙える位置につけている。例年以上にレベルの高い本大会になりそうだ。

 全体的に“打高投低”の秋田は本命不在。そのなかで安定したいるのが秋田中央か。昨秋の東北大会でも仙台育英に善戦し、地力がある。名門・秋田商のブロック(八橋球場)には金足農、能代などの実力校が集まった。また、明桜も校名変更元年に花を添えたいところだろう。

 青森山田と光星学院の2強が飛び抜けている青森。過去5年間で4度がこの決勝カードで、今夏も決勝まで当たらない組み合わせに。戦力的には近藤龍義(3年)、中西純平(3年)の甲子園経験者が残る青森山田が優位。昨秋優勝の八戸工大一はノーシードから9年ぶりの王座奪還を目指す。

July 12, 2007 07:13 AM


コメント

やっぱり神奈川の注目校は、横浜、東海大相模…、なんだよね…。
昔から日藤は、メディアの方に人気ないのか、嫌われてるのか(笑)、取り上げられる量が少ないんだよね。扱い低いし…。OBとしては悲しいね、センバツ出たのにね。仕方ないけどね…。
まぁ、それが神奈川県の実力の高さなんだろうけどね。
矢島さん、もっと日藤取り上げてよ。イメージ悪いのかな…、わが母校って(笑)。

投稿者 masa : 2007年07月15日 23:31

masaさん
横浜、東海大相模は横綱的存在ですからね。
今回は文量の関係でご紹介できず申し訳ございません。
決して日大藤沢が嫌われているわけではないと思いますし
逆に私の周りには日藤に好意的な方が多いです。
いよいよ明日、保土ヶ谷で試合ですね。

投稿者 矢島 : 2007年07月16日 21:54

通りすがりの者ですが
私も 日大藤沢に そんな 嫌悪感ありません。
知り合いの桐蔭応援OBからも 
日藤の応援は盛り上がって良いですよと伺っております。
初戦突破おめでとうございました。この調子で頑張って下さい。

投稿者 応援小僧 : 2007年07月19日 00:25

矢島さん、お疲れ様です。

関東・東北編、拝見させていただきました。
 今年の関東勢は本大会でも上位進出の期待が大きいのではないでしょうか?予選が本格的に始まり熱戦が繰り広げられていますが優勝候補の春日部共栄が負けた様に『夏』の戦いには独特な雰囲気があります。
 特にシードされた高校の初戦。昨年は2年生だった唐川投手擁する成田が初戦で惜敗したように大きな落とし穴がありました。
 今年も激戦区の千葉大会を注目したいと思います。私学、県立の強豪が集まる千葉は全国でもTOPレベルではないでしょうか?
ちなみに毎年千葉テレビで放送している高校野球ニュースもなかなかですよ!(今もやっていればチェックしてみてください)


取材、頑張ってください。それでは失礼致します。

投稿者 ジーパン刑事 : 2007年07月19日 11:42

応援小僧さん
そうですよね。他校ファンでも良い印象を持っている方のほうが多いような気がしますね。

ジーパン刑事さん
春日部共栄の敗退は驚きました。
大阪では強豪がエースを温存して敗退するなどしておりますが
関東は比較的順調に下馬評の高い学校が勝っていますね。
しかし、あくまで前評判に過ぎませんので今後の展開も注目です。
千葉県も今日から千葉経大付や成田などが登場し楽しみですね。
千葉テレビですが残念ながら映らないのです・・・。

投稿者 矢島 : 2007年07月19日 19:53

矢島さんに変な気を遣わせてしまったみたいで、ごめんなさい。
たしかに、横浜高校は強いですね。注目の度合いも大きいし。だから新聞の扱いも大きくなるはずですよね…。
まぁ、仕方ないところですけど。公式戦での戦績も、日藤は対横浜戦、完全に分が悪いですから。
他の強豪校とは、5分から6分で優位なのにね。
センバツに出場した今年だからこそ、OBは今年は打倒、東海大相模!打倒、横浜!って思うんですけどね。
またまた矢島さんのブログチェックしますから。
わたしの中では、なかなかお気に入りなんです、矢島さんのブログ。それじゃあ、また。

投稿者 masa : 2007年07月23日 23:39

masaさん
いいえ。masaさんもお気になさらずにお願いします。
残念ながら今日の試合で負けてしまったようです。
長谷川選手の元気な姿をもう一度甲子園で見たかったのですが・・・。

投稿者 矢島 : 2007年07月24日 21:12

横浜高校も負けちゃいましたね…。ちょっと驚きです。
東海大相模もせっかくのチャンス!
久々に甲子園に相模の縦じまユニホームも悪くないけどね。
桐光学園、慶応、この辺りの甲子園出場もいいかも!?
神奈川県のレベルの高さが発揮されそうだし。
久々に神奈川大会を見てみたいなぁぁぁぁぁぁ。

投稿者 masa : 2007年07月28日 16:05

神奈川県の見通し、まさにズバリ!でしたね。
そこら辺の解説の方々よりよっぽど正確な読みに感動しました。

投稿者 参りました : 2007年08月06日 09:55

masaさん
東海大相模は夏は出られないという不思議なジンクスがありますね。
近年も力はあるのになかなか優勝の2文字には届かず
ファンはやきもきしていることと思います。
来年はぜひ神奈川の予選を観戦できるといいですね!

参りましたさん
ありがとうございます。と言いたいところなのですが
神奈川以外はほとんど当たっていません(苦笑)。

投稿者 矢島 : 2007年08月07日 14:59

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