2007年06月17日

ノート

東日本国際大が得たもの

 立命大、上武大といった強豪を敗り準決勝まで勝ち上がった東日本国際大。東海大に完敗したものの、全国未勝利だったチームの躍進に大会は盛り上がった。

 「普通の人ができないようなことができた。いい経験でした」。

 主将の三浦一磨(4年=仙台育英)が今大会を振り返る。チームメートの分も込めるようにハキハキと大きな声だった。初戦でチーム全国初勝利をあげると、立命大戦では延長10回サヨナラ勝ち。つづく上武大戦も3本塁打を放って圧倒した。「4試合を通してとても勉強になりました。選手が1戦ごとに強くなっていたと思います」とは4月に就任した仁藤雅之監督(27)だ。

 南東北大学野球連盟に大学選手権への出場権が与えられるようになったのは平成11年。東日本国際大も平成10年に加盟して以来4度という高い出場率を誇っている。大学関係者が関東の大学を中心に野球部の施設を見学に周るなど更なる発展に意欲を見せていた。しかし、昨年ライバルの石巻専修大が連盟初勝利。先を越された。

 「それなら自分たちは2勝をあげよう」と闘志を燃やして臨んだ今大会。チーム全体がそれを強く意識していたこともあり、大会では日替わりヒーローが誕生した。東京ドームの四国学院大戦で恐怖の8番打者になったのは3打点の川澄雅人(4年=常磐大高)。翌日のナイターで輝いたのは6回2死から逆転の3ランを放った長澤和矢(2年=銚子商)だった。今度は小雨が降るなかで加藤康典(4年=仙台工)が史上8人目の満塁弾を放てば、8回には4番・川添継久実(4年=仙台育英)も続いた。秋にも彼らの活躍を、と期待せずにはいられない。

 しかし、歴史を刻んだ4年生の多くがこの春で引退を決めているという。その1人でもある三浦が下級生へ激励を送った。

 「あくまで目指しているのは日本一です。今日は悔しいくらい力の差が出ました。後輩たちは秋までにもっと細かいところを修正してほしい」。

 仁藤監督も「この大会だけだったと言われないように、いわき(福島)へ帰って気を引き締めたい」と厳しい表情。

 東日本国際大野球部は今大会をスタートにして日本一を目指す。

June 17, 2007 08:47 AM


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