2007年06月15日
佑ちゃんは宿命を背負っている
本人も「まさか」の出番だった。九州国際大戦、早大2点リードで迎えた9回裏2死一、三塁。ベンチから応武篤良監督(49)が球審のほうへ歩き出すと、場内は拍手と歓声が轟いた。そして無数のフラッシュを浴びながら背番号16・斎藤佑樹(1年=早実)がマウンドへ走った。
「ホームラン打たれたら、おまえ負け投手だよ(笑)」。マウンドを譲った松下建太(2年=明徳義塾)のゲキに斎藤佑は「フフ」っと笑ったという。しかし、それは余裕の笑みではなかった。「まさかまわってくるとは思っていなかったので、正直びっくりしました」。しかも相手打者はプロ注目の4番・松山竜平(4年=鹿屋中央)。投球練習を見た松山は「球があまり走っていなかった」という印象だった。このとき、狙いをストレート一本に絞った。
初球は真ん中へ135キロのストレートを見逃し。2球目は140キロの外角ストレートをファウル。普段通り2ストライクに追い込んだ斎藤佑。「細山田(武史・3年=鹿児島城西)さんと1球外して、縦のスライダーかフォークの落ちる球で勝負しようと決めました」。だが、細山田の構えたところから1球分内へ入ってしまった。試合中に100球近い投げ込みをしていたものの、ベンチに戻り投球練習を再開したのはマウンドへむかう直前。「心より体の準備がまだできていなかった。自然と甘くなった」のはそのせいだった。
この144キロのストレートを待っていたと言わんばかりに松山はフルスイング。「正直(スタンドに)入ると思いました。入らなくても同点だな、と思いながらベースカバーに入りました」(斎藤佑)。打球はものすごいスピードで左翼・田中幸長(4年=宇和島東)の頭を越え、フェンスに直撃した。歓喜と悲鳴が交錯するなか、まずは三塁走者がホームイン。誰もが釘付けになったのは三塁ベースをまわった同点の走者だ。そこへ中継を受けた本田将章(4年=智弁和歌山)が見事なバックホームを見せる。クロスプレーの結果は、間一髪タッチアウトとなった。「本田さんに刺してもらい、今日は野手の方に助けられました」。ストライク返球を見せた本田のプレーがチームを、斎藤佑を救った。
「今日は0点です。本当に運だけです」。
しかし、それをも味方につけてしまう斎藤佑。やはりそういう“宿命”を背負っているとしか思えない。
○…失投を見逃さず「無意識に振りぬいた」と振り返る松山。この会心の当たりに斎藤佑も「あのボールを逆方向にあんなに飛ばされたのは(高校時代を含めて)初めて」と脱帽した。ここまで8打席無安打だったが最後に4番の意地を見せたのだった。
June 15, 2007 07:33 AM
コメント
早慶戦の初戦はエース須田。
リーグ戦好調のエースの登板はチームもファンも納得いった事でしょう。
しかしふたを開けてみたら、まさかの大敗。
優勝どころか早稲田にとっては最大のピンチでした。
2回戦はもちろん斎藤が先発。
見事、期待に応えて好投し優勝を遂げました。
題名の通り「佑ちゃんは宿命を背負っている」と思います。
昨日の本塁クロスプレーも紙一重で斎藤をヒーローにしました。
松山君があまりにも負のヒーローに見えてしかたありません。
投稿者 さがたっち : 2007年06月15日 17:23
佑ちゃん、今日は登板なしでしたね。
廣井選手との対戦、楽しみにしてましたが・・・
昨日の試合後は「0点」と反省しきりでした。
疲れもあるようだし、悲願の「日本一」に向けてあと2山あります。
ここで休養して、大一番に備えてほしい。そう思ってます。
佑ちゃん、がんばって!!
投稿者 ともみ : 2007年06月15日 20:54
宿命を背負ってるかどうかは、大学4年間負けなかった場合の話。
今はまだどうかなぁと。
投稿者 どさんこ魂 : 2007年06月15日 22:27
今回のリーグ戦、昨日まではTV中継があったのに、今日からどこもありません。土日は早稲田の活躍をぜひ見たい。視聴率は保証するから、何処かの局で放送して、お願い。
投稿者 kame : 2007年06月15日 22:50
さがたっちさん
昨夏、今春の早慶戦、大学選手権と強い星の下でプレーをしているように思えて仕方がありません。
日本一まで残り2試合となりましたが、次回もどんな投球を見せてくれるのか楽しみです。
そして劇的なクライマックスの影には、必ず悔し涙を流す敗者がいますね。
試合後、松山選手はそれを押し殺すように冷静に試合を振り返っており好感が持てました。
投稿者 矢島 : 2007年06月15日 23:14
昨日、今日と神宮で観戦
強い星の下にいるとしか思えません
不敗神話いつまで継続するでしょうか
投稿者 近衛 : 2007年06月17日 22:05
ともみさん
私も廣井選手との対決を楽しみにしていました。
お互いの感想も聞いてみたかったので残念でしたが
まだ1年生同士ですので今後の対戦機会に期待したいと思います。
どさんこ魂さん
4年間負けなしはさすがに厳しいと思いますが・・・。
ただ、甲子園優勝投手が大学1年で日本一になるのは史上初だそうです。
kameさん
この勢いですと秋のリーグ戦も中継があるかもしれませんね。
近衛さん
勝ち続けるプレッシャーをどう跳ね除けていくでしょうかね。
投稿者 矢島 : 2007年06月18日 15:48
