2007年06月02日
東洋大・大場がもらったご褒美
13季ぶりの優勝。最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインとタイトル総なめ、東都大学リーグ記録の115奪三振も達成した東洋大・大場翔太(4年=八千代松陰)。高橋昭雄監督(58)も「勝因は大場」と断言するも、苦しい苦しい春だった。
味方が9回表に逆転し、背番号17がマウンドにのぼったがとても平常心ではいられなかった。無理もない。待ち焦がれた瞬間がすぐそこに迫っていたからだ。
「僕はまだ全国舞台を踏んだことがない。甲子園に行けなかった思いを大学でぶつけるために野球を続けているんです」。一躍脚光を浴びるようになった2年のとき、目を輝かせながら語っていた。最上級生になった今もその気持ちは変わっていない。リーグ開幕前も「高校は不完全燃焼だったので大学はそういうわけにはいかない。まずは全国出場です」と闘志を燃やしていた。
リーグ戦、東洋大は15試合を戦った。大場はそのうちの13試合に登板した。88回2/3という投球回数は2位の投手より23イニングも多い。過去4年間で見ても最多だ。「今季一番苦しかった」と語ったのが最初の専大戦。1戦目を3失点完投したが、2戦目でリリーフに失敗し引き分けに。翌日も7回途中からマウンドに登ったものの決勝打を許して敗戦投手になった。4回戦で何とか勝ったが、2日連続のリリーフ失敗は痛恨とも言える苦い思い出。
しかし、野球の神様は大場に厳しい。優勝を目前に、これと全く同じ試練を与えた。1点リードでむかえた9回裏、先頭打者に中前安打を許し犠打などで1死二、三塁の大ピンチだ。常時140キロ中盤を計測するストレートが、疲労やケガの影響で130キロ台中盤を出すのが精いっぱいだった。最後はプロも高く評価する縦のスライダー。打者は空振り三振、飛び出した三塁走者が挟まれタッチアウト。大喜びのチームメートの外側で、プレッシャーから解き放たれたかのように小さくガッツポーズをした。興奮冷めやらぬ試合後は「明日もあると思って切り替えていました」と語る大場だった。
数時間後、もう1度最後のシーンを振り返ってもらった。なぜなら、とても明日のことを考えられるような精神状態であるはずがないと思ったからだ。
「それはもう、本当はどうなるかと思っていましたよ(苦笑)。あんなふうに終わって信じられないです」。
きっと神様が贈ってくれたご褒美だったに違いない。
◆大場翔太(おおば・しょうた)1985年(昭60)6月27日生まれ。東京都出身。この春9勝をあげ、リーグ新記録となる115三振を奪った。じっくり言葉を選びながら自分の考えを述べ、常々「応援してください!」と話すなど純粋な一面も持つ。各球団がマークすることに対して「嬉しいけどプロのレベルがよくわからない。今を一生懸命やるだけ」と目の前にことに集中している。182センチ、79キロ。右投げ右打ち。
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http://blog.nikkansports.com/baseball/amateur/yajima/archives/2007/04/post_19.html
June 2, 2007 07:46 AM
コメント
東都大学リーグ優勝「おめでとう御座います」素晴らしい活躍の賜物「優勝・最高殊勲選手・最優秀投手賞」など数多くの活躍の御褒美を仲間と共に戴き、本当に良かったですね!
「仲間と共に努力して得た感動は金では買えぬ」こんな事を文面から感じました。あなたの将来がとても楽しみです。
私は古希を迎えた薩摩の「釣りと焼酎」の大好きな、お爺ちゃんですが、若者が同じ目標に向って邁進する姿は最高です!
毎朝、雄大な桜島と朝陽を眺めながら釣り糸を垂らし「今日も生きている事に感謝してながら」若者達の活躍している姿をインターネットで探し生き甲斐を求めています。東洋大学の野球部の今後の更なる活躍を期待しています。
投稿者 川原武志 : 2007年06月02日 18:06
いや大場は凄いですよね。
実際見ていないので、分かりませんが彼のもっているキャパを使い切る投手ですよね。そのため、常に高い能力を発揮できる投手ですよね。
ただ問題なのは、疲れ、怪我の影響で球速は落ちていましたから、やはりアフターケアはしっかりしてもらいたい。
大学選手権では控え投手が投げれるかですよね。
しかし大場はレベルの高い東都に何度も勝っているのですから
「ただ速いだけの投手」から脱皮したと思います。
投稿者 プライセス : 2007年06月03日 22:37
大場君おめでとう!お見事。松陰OBの僕も嬉しくてたまりません。
優勝した翌日に新聞買いましたけど、どこもかしこも同じ内容でうんざり。
やっぱりしっかり取材されてると違いますね。大学選手権も期待してます!
投稿者 松陰LOVE : 2007年06月04日 11:58
こんばんは。
残念ながら、今春彼が投げている姿を観る機会は、遂に廻ってこなかったのですが。
大場投手の活躍が、全国への切符を手繰り寄せた。
そう表現しても決して過言ではない大車輪の働き、東都HPの投手成績表に記された
88 2/3
この凄まじいまでの投球回数が、如実に物語っていると思います(単純計算で登板した13試合×9=117イニングの7割5分以上ですから、これは驚き以外の何者でもありません…)。
その代償というべきか、矢島さんも本文で触れられているように現在は怪我をしているとか。
股関節痛との報道もちらほら見聞きしたのですが、彼のコンディションが非常に心配です。
折角掴んだ、全国の舞台。
万全の状態で、神宮のマウンドに登れること。
心からそう、祈っています。
投稿者 Eff : 2007年06月04日 22:00
川原武志さん
大場投手にとっても今回の優勝は一生の宝物になったと思います。
私も学生が目標にむかって努力している姿を見ていい刺激をもらっています。
川原さんのように遠いところから東京の学生野球を
気にかけていただいている方がいらして嬉しく思い、とても心が温まりました。
プライセスさん
4月下旬に股関節を痛め、その後も投げてきており
私も体調面が気がかりです。将来ある選手ですから大事にしてほしいですね。
今季の大場はスピードばかりを気にしている感じが見受けられませんでした。
4年生になって過去の経験が生かされたのだと思います。
松陰LOVEさん
どうしても“記録”(優勝した日は10勝がかかっていました)のことがあるので
特にスポーツ紙は同じような内容になってしまいますね。
大学野球選手権でも特集を組む予定ですのでよろしくお願いします!
投稿者 矢島 : 2007年06月04日 22:56
Effさん
凄まじい投球回数、この言葉がピタリとあてはまりますね。
私も怪我のほうが心配で、大学選手権でも決して万全の状態では
投げられないのではないかと思っています。
日米やプレ五輪の代表候補にも選出されていますが
ここは将来のある選手ですので無理をしてほしくないのが本音です。
投稿者 矢島 : 2007年06月09日 22:18
