2007年02月08日
甲子園の魔物退治に挑む関西
関西は5季連続甲子園出場。明徳義塾(高知)が01年夏から04年夏にかけて、7季連続で出場して以来の快挙である。岡山県勢としてはもちろん初めてのことだ。ただし、その道のりは決して平坦なものではなかった。
旧チームから残ったレギュラーは主将でエースの中村将貴(2年)と三塁手の川辺郁也(2年)のたった2人。ほぼ総入れ替えとなった野手陣は実戦経験に乏しい選手が多かった。新チーム結成当初は練習試合でも白星が続いたが、順調に思えた矢先に高知、京都外大西といった強豪校相手に立て続けにコールド負けを喫する。さらに主砲と正捕手が持病を再発させるアクシデント。地区予選では格下と思われた相手に大味な試合を展開し、県大会代表決定戦では3-2という薄氷の勝利。ネット裏に偵察に来た他校からは「今年の関西は弱い。中国大会の出場も難しいだろう」という声が漏れていたという。
だが、ナインの心には甲子園出場への強いこだわりがある。過去2年、甲子園で味わった劇的な試合(サヨナラ負けなど)をベンチで、スタンドで目の当たりにしているからだ。「なんであんな試合ばっかりなん? と思った。じゃあ何が足りないのか。2年間客観的に見てきた僕たちが一番よく知っている」(中村)。故障者続出、個々の能力も旧チームよりも劣る。それでも中国大会準優勝まで勝ち上がってこれたのは、このチーム独特のしぶとさと結束力だろう。
中国大会準決勝の華陵(山口)戦がそれを象徴している。延長12回サヨナラ勝ちだったが、それまで1度も勝ち越しができず苦しんだ。ただ、見方を変えると華陵は4度あった勝ち越しのうち、3度も直後に同点に追いつかれている。こうなれば自然と気持ちの勝負になってくる。
「今年は大きいのを打てる選手がいないです。だからみんながつなげていくことを意識している。練習試合や紅白戦でもそういう試合ができたときが一番嬉しいんです」(中村)。相手が2本塁打だったのに対し、関西はゼロ。短打でしぶとく食らいついてきた結果が勝利をもたらした。
サヨナラ安打を放った谷重寛(2年)の言葉がチームカラーを物語る。「たまたま僕が打っただけで、みんなが打たせてくれたんです」。
江浦滋泰監督(37)が02年秋に就任して以来最強のチームワークを持つ今年。これを最大の武器に甲子園の魔物退治をするつもりだ。
February 8, 2007 10:11 AM
コメント
あのセンバツでの激闘、そして、京都外大西、文芸大附属に食らった大逆転負け。
「何が足りなかったのか・・・??」
この足りなかったもの、についてものすごく興味があります。
勝つためには何が必要なのか?何が揃ったら自然に勝てるようになるのか??関西のセンバツの試合、要チェックですね。
投稿者 yamu : 2007年02月08日 21:37
慶応との激闘から始まり。
外大西との9-3からの逆転負け
早稲田との再試合
そして文星芸大9-4からの逆転
関西は本当に名勝負を作ってくれる。
甲子園には無くてはならない存在ですね。
今春も名勝負を期待します。
投稿者 ヤンカ : 2007年02月09日 15:46
今でもダースの泣き崩れる姿とか印象に残ってますね。
投稿者 ナックルボール : 2007年02月09日 17:51
はじめまして。
私は野球・サッカーを中心に取材をしている記者です。と言ってもまだ27歳なので学ぶことばかりですが・・・。ただ五輪・サッカーW杯・去年はWBCといろいろなところへいかせていただき、充実した毎日を送っています。
今はプロ野球キャンプを取材していますが、仲間から矢島さんのブログの事を聞きました。「彼女のアマ野球の知識は凄い!」とね。実際に見せていただきましたが、感服しました。
今回は広陵と関西のことですね。私は広島生まれの福岡育ちで、この両校のことはもちろん気になります。取材に私的感情はタブーですがね。広陵は目立つ選手がいない時の方が好結果を残します。二岡(巨人)や福原(阪神)がいた時や去年の吉川(日本ハム)がいたチームも甲子園には縁がありませんでした。今年は小粒ながらも野村君・土生君といった投打の軸はしっかりしていますから楽しみですね。
関西はどうしても去年のチームと比較されてしまいます。それに今年は中村君の「ワンマンチーム」のような言い方もされていますし・・・。でも私は森田君が戻って4番に座れば面白い戦いができると思います。
私もまだ仕事が残っているのでこのへんで失礼しますが、このブログ期待していますよ!
投稿者 LEON : 2007年02月09日 17:57
逆転の報徳ならぬ、逆転負けの関西。
4季連続でのミラクル逆転負けはシンジラレナーイの一言。
甲子園の魔サカは関西には微笑みませんね。
今年もドラマチック(結果どうあれ)な関西を期待します。
投稿者 HIROKI : 2007年02月09日 18:28
はじめまして。初めてこのブログにきました。
私が甲子園球場で観戦した最初の試合は、今年の文星芸大VS関西の試合でした。私はこの試合を観て、文星芸大の諦めない粘りと、関西の今年こそ日本一になりたいという目標への第一歩に泣き出しそうなくらい感動していました。ずっと行きたかった地で、素晴らしい試合を観て、関西高校はホントにドラマをつくってくれるチームだと感じました。今年の春、また再び関西高校のチームが高い目標と共に球場でハツラツとしたプレーを私たちに魅せてくれることを願ってます。
そして矢島さんのブログ、とても読んでいて引きこまれてしまいます。もっともっと野球が好きになりそうです!!これからも頑張ってください。
投稿者 ゆう : 2007年02月10日 00:09
yamuさん
関西は甲子園で勝つことの難しさを教えてくれましたが
今度は勝つために必要なものも見せてほしいですね。
その答えを今度のセンバツで、と期待したいです。
ヤンカさん
これまで多くのドラマチックな試合をしてきました。
今度は関西が勝利する名勝負を見たいところです。
今年は後半に強そうですので楽しみですね。
投稿者 矢島 : 2007年02月10日 00:09
ナックルボールさん
2年連続だったことがよけいに印象強くさせましたね。
LEONさん
世界中を飛び回られて目の前で感動も味わうことができてすごいですね。
広陵は周囲の期待が小さいときのほうが強いですよね。
今年のチームも「へたくそばかりだけど、ものすごい練習する」と中井監督が話していました。
関西は攻撃力が旧チームより劣るので中村投手にかかる負担が大きいかもしれませんね…。
森田選手は間に合うのでしょうか?彼にも期待したいです。
HIROKIさん
応援している方々を考えると“逆転負けの”という形容詞はうれしくないはずですよね。
今回の選手たちが過去の呪縛に捕われずに試合を運べれば
ハッピーエンドなドラマが待っているかもしれませんね。
ゆうさん
初めて甲子園で見た試合はこれから先もずっと脳裏に残ることと思います。
今年も関西の試合を甲子園で観戦できるといいですね。
これからもよろしくお願いします!
投稿者 矢島 : 2007年02月12日 19:59
選抜は、中村選手の出来次第だと思いますが、絶好調なら上位進出が可能だと思います。旧チームのような大物打ちがいない分、かえって細かい野球が出来ると思います。
投稿者 香田信者 : 2007年03月03日 10:56
香田信者さん
中村投手の怪我が癒えているといいですね。小粒になったところが
逆に相手からしますと嫌かもしれませんし、その戦いぶりにも注目したいですね。
投稿者 矢島 : 2007年03月07日 22:39
