2006年11月16日
神宮大会優勝投手、亜大・糸数の目に涙
「ホッとした。嬉しかった」。優勝の瞬間、マウンドの糸数敬作(中部商=4年)は両手で小さくガッツポーズをし、押し寄せるチームメートの歓喜のなかに消えた。その目には涙。遅咲きエースが学生最後のマウンドでその味を噛み締めた。
ちょうど1年前の神宮球場。部員の不祥事により2部に所属していた亜大は、入れ替え戦に勝利し1部復帰を成し遂げていた。その試合で先発していたのが糸数だった。しかし、3回で6安打を浴び降板している。
この試合に限らず、自分の持つ力を出せぬまま途中降板することが多かった。「スタミナもないし、変化球も全然だった」。高校時代の恩師・神谷嘉宗監督(現浦添商監督=51)は「糸数は優しい子。優しすぎるのもあってメンタル面が弱い」と課題をあげていた。今春も1勝しかできず、青学大とプレーオフになった試合では、途中からマウンドを任されるもダメ押しタイムリーを浴びて目の前で胴上げを見た。
しかし、最上級生という立場が糸数を変える。夏季キャンプに4年生投手で唯一選ばれ「責任感が出た」という。7~8月にかけては1週間で多いときは1800球を投げ込んだ。すると、秋は春より倍の59回を投げ、防御率も0点台と安定した投球を披露。中1日の日本一をかけた決勝では「思いっきり投げていたら、いつの間にか9回になっていた」と余裕の表情に。生田勉監督(40)も「決勝戦は糸数以外は考えていなかった」と絶大な信頼のもとエースを送り込んでいた。
ほの暗い空の下、縦じまのユニホームが紙テープが舞う中で喜びを爆発させた。この光景は昨年の入れ替え戦と似ており、重なって見えた。違うのは試合が日本一をかけたものであること、糸数が自分のピッチングをし「達成感があります」と笑顔で言えたことだ。
◆糸数敬作(いとかず・けいさく)1984年(昭59)11月7日生まれ。沖縄県出身。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。最速148キロの本格派でスライダー、チェンジアップなど変化球のキレも抜群。大学・社会人ドラフトでの指名が期待されている。
November 16, 2006 08:51 AM
コメント
いつも色々と助言をいただいて有難うございます。
やっと少しずつですが、様々な話を聞き
活動していけるようになりました。
私にとって、矢島さんは凄く憧れの存在です!!
矢島さんのように夢に向かって頑張って行きたいです。
投稿者 美穂 : 2006年11月18日 21:52
明治神宮大会は甲子園の大会と比べたら目立ちませんが、強豪チームが集う立派な全国大会。もっと注目してあげてもいいのではないかと思います。
投稿者 SPORTS評論家 : 2006年11月21日 06:40
美穂さん
美穂さんもこれからの活動頑張って下さい。私も応援しています!
SPORTS評論家さん
仰るとおりだと思います。神宮大会は観客数も多いですし、大学と高校がいっぺんに見られる魅力もありますね。
投稿者 矢島 : 2006年12月01日 19:32
