2006年10月03日
女の心動かす正直さ:村上久美子
プレーボーイと名をはせた羽賀研二(44)が、15歳年下の山田麻由さん(29)と結婚する。先月27日、長野県松本市内へ結婚報告会見に行った。本音連発の羽賀らしい会見だった。麻由さんとの出会いを聞かれた羽賀は、梅宮アンナと破局した直後の6~7年前だと言い「(借金2億4000万円が原因で、アンナにふられ)見事なふられっぷりで、すごく落ち込んでましたから…」と、話し始めた。
恋人を失い、借金だけが残った傷心時代、献身的に尽くしてくれたのが麻由さんだった。麻由さんへの感謝の言葉が続くと思うと、違った。「今でも彼女(アンナ)を引きずってないと言えばウソになりますし、何かにつけて(行動が)目に入るし、頭の中をよぎります」と言った。
相変わらず正直な人-。感心せずにはいられなかった。誰にでも、ほれ抜いた相手は1人はいるし、時が流れるほど思い出は美化されていく。麻由さんとの出会いを聞かれた羽賀の脳裏に、当時を思い出すうち、アンナとの恋がよみがえった。それでいて、麻由さんに「申し訳ない伝わり方になりますけど」と前置きもしていた。底辺だった自分を支えてくれた麻由さんへの感謝は絶大だし、何よりも大切。でも、心に元カノが残っているのも事実。すべて本音だった。
この瞬間、01年6月、大阪・関西テレビで、番組出演後に羽賀を直撃したことを思い出した。アンナの結婚直後だった。記者は1人、地下のタクシー乗り場に潜んでいた。この手の取材は、空振りの確率が高い。無言か、スタッフに遮られるか、違う出口から逃げられるか。テレビカメラが回ると、愛想だけで答える芸能人は多いが、テレビもいない。空振り必至だった。
ところが、羽賀は記者を制止するスタッフを遮ってまで「(アンナは)今でも好き。自分が幸せにしてあげられなかったから、幸せになって欲しい」。自分にも意中の人がいると明かした。「すごくいいなと思ってる人はいます。まだ手も握ってないし、一緒にご飯を食べたり映画を見たりするだけですけど。でも、本当にごく普通の一般の人なんで、そっとしておいて欲しい」。よくある元カノ結婚へ意地? とも思えるが、乗りかけたタクシーを降りてまで、一生懸命話す姿からは、そんな空気は少しも感じなかった。
聞かれたことに答えずにいられない性格。だから、目の前に女性がいれば鼻の下も伸ばすだろうし、優しくしたくもなる。「男からふることはあってはいけない」というのが、羽賀のポリシー。そんなにいつも体当たりでぶつかってこられたら、心が動かない女性はいないだろうな。タクシーを見送り、そう思った。
そんな羽賀の初取材は約10年前。ボーイッシュで、身も心もとんがっていた記者は、ほぼ確実に男と間違われていた。他紙の記者が「男と思ったでしょ?」とちゃかすと、羽賀は即座に「こんなきれいな指の男性はいない」。ただ「細い」だけの指を「きれい」と瞬間的に言い換えたのは、対女性への天才的な処世術だった。
羽賀は宝石ビジネスで借金を完済した。50万~80万円が相場のジュエリーは、安い買い物ではない。でも、おばさま方がついうっかり、買ってしまう気持ちも分かる。「いや、私も買うな」と苦笑してしまった。
October 3, 2006 10:33 AM
