2006年06月22日
「青」の特長生かす時:浜崎孝宏
サムライブルー-恥ずかしながら、私はその言葉の由来を知らなかった。「サムライブルーって何」。突然、気になりそんな問い掛けをあちこちに落としながら、社内を徘徊(はいかい)した。報道部の隣に位置する電子電波メディア室の若い男の子から「応援旗に文字が書いてあるじゃないですか」とバッサリ。日本代表が練習する後方に「サムライブルー」とロゴの入った旗を、パソコンの画像データで見せてくれた。
日本サッカー協会(JFA)のホームページを検索してみると答えがあった。「SAMURAI BLUE 2006」は、日本サッカー協会が、サポーターから募集して選んだキャッチフレーズだった。
ドイツで奮闘する日本代表を応援しながらも、キャッチフレーズの意味を今ごろ知ったとは…。とほほ。ちなみに内勤していた他部署も含め5人に緊急アンケートを実施。理解していたのは、私に画像を見せてくれた20代の男の子1人だった(ちなみに残り4人は30歳以上)。
日刊スポーツも「ブルーニッカン」として、青を基調としたカラーページで配色してある。「ジーコ日本」などの凸版の下に敷く青い地紋は「ニッカンブルー」と名付けられており、今回、日本代表のユニホームカラーとたまたま一致する。そんな偶然も重なり「サムライブルー」には、親しみを感じてしまう。
さわやかで、颯爽(さっそう)としたイメージがある青だが、いい話ばかりではない。かつて、福岡市天神エリアに九州初登場したカラーサロン専門店を取材した。約80本あるカラーボトルから好きな色を選んで、そのときの心理状態を診断してもらう。そして、セラピストにアドバイスを受けるという店だった。「気分はブルーってよく言いますけどそれは当たっていますよ」。セラピストがそう話していたのを思い出す。
青は「内向的」という意味だと記憶している。ちなみに赤は「情熱的でリーダーシップ」を意味する。普段の生活でも風呂の蛇口には、青と赤のシールが張ってあるだけで何の説明がなくとも「水が青」「お湯が赤」と判断できるのは、そんな色彩心理も働いているのだろう。
私を含めファンにとっても青色にまつわる嫌な話を紹介してしまったが、何も不安をあおるつもりじゃない。キャッチフレーズを否定するわけでもない。正月の神社参りで1年を占うおみくじで「凶」を引いてあなたは信じますか。信じるはずがない。ただ、ただ、勝ってほしい。それだけ。いばらの道を何とか切り開いてほしい。
ブラジルとの1次リーグ1試合を残し、日本代表の自力決勝トーナメント進出は消滅した。次戦では2点差勝利が予選突破の最低条件。青色の持つ「内向的」な特長がもたらす裏返しのプラス材料。それは「自分の内面を見つめ冷静に判断する」ということだ。日の丸の国旗は白地に「赤」い丸。ピッチ上は赤い炎のように情熱的に。ハートは青く澄んだ水のように冷静に戦ってほしい。そして「サムライブルー」にふさわしいフィナーレを待っている。
June 22, 2006 10:31 AM
