記者コラム「見た 聞いた 思った」

2006年05月01日

メガネをきっかけに:小林千穂

 前回、神宮球場のメガネデーについて書いたので、そのご報告です。前回読んでいない方のためにメガネーデーとやらをさらっとおさらい。メガネをかけたヤクルト古田敦也兼任監督にあやかった企画で、プレゼントやメガネにちなんだイベントを行うという、メガネっ子やメガネ好きにはたまらない企画なんです。これはあらためて言う必要もないのですが、私はメガネを掛けた男性=メガネ男子がタイプなので、この企画に心をわしづかみにされたというわけで…。

 球場に向かう前、コンタクトを外し、メガネを掛けて準備完了。気持ちが盛り上がってきた! そしてこれまたメガネを掛けた先輩記者と、球場近くのコーヒー屋さんで待ち合わせて乗り込むと、さっそく、イベントが始まっていた。スタンドのメガネカップルを大型スクリーンに映し、キスのカウントダウン。メガネの小学生が始球式を行い、ヤクルトのマスコットキャラクターつば九郎もメガネ姿で踊ってる。段ボールで作った巨大なメガネを持ったカップルが写真を撮ってもらってたりと、なかなかみんな楽しんでいた。メガネに思い入れがないと「はぁ…、それで?」と思うかもしれないけど、楽しげな光景だった。球場に行きたがっていたメガネ男子の友人は「高校時代、体育の教師に一年中『おい、そこのメガネ!』と呼ばれていたのを考えると、メガネ男子の地位も上がったもんだ」と、感心して喜んでいた。

 ただ、この日は本当に寒かった…。観客も約1万1000人とちょっと寂しい感じ。メガネ率は高かったけど、午後からの雨が降ったりやんだりと、寒さ倍増。フード付きのコートを着、その上からさらにかっぱを着ていたので、視界は前方約90度。周りのメガネ男子を見回すこともできず、ぶるぶる震えながらスタンドに座ることになった。4回を終わった時点で、雨も強まり、ついに挫折。最後の2回はスタンドに戻ったのだが、雨を避けた売店近くでテレビ観戦してしまった。

 それでもメガネにつられて行った3年ぶりの野球観戦は楽しかった。切り取られた空を見ながら、通路を上がって行き、グラウンドが見える瞬間の高揚感を久しぶりに思い出した。テレビで見ていると、プロ野球は画面の中でやっている、ちょっと遠いものに思えていたんだけど、球場に行けば、紛れもなくそこでやっている(当たり前か)生のスポーツだった。さっそく、先輩記者に「また野球に連れてってください」とお願いしてみました。

 ちなみに前回登場した「メガネ男子」という本を企画、編集した白畠かおりさんは、デザイナーという本業が忙しく球場には行けなかったそうだが、電話すると「どうでした? またやるんですか??」と興味津々だった。ヤクルトや企画協力したメガネ会社は、好評だったメガネデーに満足しているが「今後またメガネデーを実施するかは未定」とのこと。まだまだ、需要はあると思うので、ぜひもう1度、お願いします!

May 1, 2006 11:31 AM