2006年03月19日
冬季リーグ開催も手:千葉修宏
この原稿は、パソコンで「ワールドベースボールクラシック(WBC)」の日本-韓国戦を見ながら書きました。僕はフロリダ州タンパにいるのですが、日韓戦というカードは、(アジア系以外の)アメリカ人にはあまり人気がないらしく、テレビ放送も当然のごとく録画。それならばということで、大リーグ公式ホームページのライブ放送を視聴してみました。世の中、便利になったもんですね。
まぁともかく、このWBCという大会については、開催する時期の問題や、投手の球数制限などのため、その価値を疑問視する声もありました。僕も、もともとW杯のない野球という競技に、国別対抗戦というコンセプトはそぐわないのではないかと思っていました。ところが、いざ始まってみれば、これが面白いのなんの。ドミニカ共和国-ベネズエラの試合なんて、ほとんど大リーグのオールスター戦のようなメンバーですから。テレビで見ていても興奮しますよ。
惜しくも日本はライバル韓国に2度も負けてしまいましたが、アジアの代表として韓国とともにレベルの高さを見せてくれたと思います。ですが、もっと驚いたのは中米勢。前述の2チームにキューバ、プエルトリコなどを含めた彼らの“熱さ”は尋常じゃありません。死球の報復合戦とか、普通にしてますし。国際問題に発展しなければいいなと、真剣に思ってしまいました。
そんな彼らの姿を見ながら、なぜ3月のこの時期から、100%に近いコンディション(体調はもちろん、精神的にも)で試合に臨めるのかを考えてみました。その時、やはりウインターリーグの存在を見逃すことはできません。
ウインターリーグとは、毎年11~2月にかけて、メキシコ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラなどで開催されるリーグ戦のこと。自国のプロ選手だけでなく、多くの大リーガーも、調整のために試合に出場したりします。一方で若手が実戦の経験を積むのにも、絶好の舞台となっています。西武カブレラ選手はベネズエラ代表チームの4番として「カリビアン・シリーズ(カリブ4カ国の代表チームが優勝を争う大会)」でも勝利しました。
中米チームの中には、このオフも冬季リーグで試合を行っていた選手が結構いるのです。WBCにすんなり入っていけた要因は、そんなところにもあるわけです。
日本の選手たちも、かつてハワイで行われていたウインターリーグに参加していたことがあります。ただ最近はそういった機会に恵まれていません。でも、ちょっと待ってください。アジアでも冬季リーグを開催できそうな国があるじゃないですか。
そう日本ですよ。こんなにドーム球場がたくさんあるんですから。冬の間、マスターズリーグだけに使わせておくというのはもったいない。韓国、台湾、中国の選手たちも呼んでリーグ戦をすれば、日本プロ野球の若手たちにとっても大きな財産になるはずです。また現役大リーガーたちが帰ってきて少しでもプレーすれば、集客も期待できるはず。日本でウインターリーグって、良いアイデアだと思うんですけどね。
March 19, 2006 08:27 AM
