2005年10月11日
秋は「全日本ユース」:岡本学
サッカー日本代表は8日の国際親善試合でラトビアと2-2と引き分け、12日にはウクライナと戦う。Jリーグは9日にJOMOオールスターを終了。今週末からリーグ戦が再開され、残り8節の中で優勝が決まる。05年も4分の3を終え、今年の国内サッカーも終盤戦に入った。
注目が日本代表、Jリーグに集まる中で、ユース年代のNO・1チームを決める大会が行われている。野球なら春のセンバツ、夏の全国選手権が日本一を決める大会だが、サッカーは夏の高校総体、正月の全国選手権がその年代の日本一を決める大会ではない。サッカーには高校の活動とは別にJリーグの下部組織をはじめとするクラブチームが存在し、日本クラブユース選手権、Jユース杯も開催されている。
高校、クラブのチームが「真の日本一」を懸けて争うのは年に1度。先月23日開幕の高円宮杯全日本ユース選手権が、その舞台になる。全国9地域で開催されるプリンスリーグU-18が全国大会の「予選」で、勝ち抜いた高校、クラブの20チームに高校総体と日本クラブユースの優勝、準優勝の計4チームを合わせた24チームが、全日本ユースに出場。今日10日午後1時から、埼玉スタジアムで決勝(札幌ユース-東京Vユース)が行われる。
昨年の大会で活躍した広島ユースのFW前田俊介(現広島)星稜高MF本田圭佑(現名古屋)は今季、J1年目から試合に出場している。もちろん、今年の大会にも滝川二高のFW森島康仁、鹿児島実高のMF赤尾公、横浜ユースのFWハーフナー・マイク、広島ユースのDF柏木陽介ら将来の日本サッカー界を背負うであろう選手が、多数出場。正月の高校選手権と比較すると、注目度はまだまだ低い。だが、高校とクラブが互いの意地を懸けた戦いは、この大会でしか見ることはできない。テレビ中継も3年前から始まるなど、将来的に楽しみな大会になりつつある。
試合増を目的にリーグ戦方式(1次ラウンド)を導入してから今年で3年目。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(会長)が「強豪同士の対戦が増えて選手、チーム力がアップしている」と話すように、ユース年代の強化に欠かせない大会になっている。同キャプテンは「(日本サッカー協会と大会を)共催する新聞社だけが大きく報道するのではなく、高校野球のようにどこの新聞社にも大きく扱ってもらえるような大会にしたい」とメジャー化を望んだ。
今日の決勝には、川淵キャプテンが「将来性がある」という札幌ユースのFW藤田征也、川村賢吾、MF西大伍が出てくる。東京Vユースにも、8日の準決勝で広島ユース相手にアベック弾を決めた征矢(そや)貴裕・智和兄弟ら楽しみな選手が多い。「夏」といえば「甲子園」というように、「秋」といえば「全日本ユース」、「体育の日」といえば「全日本ユース決勝」といわれる日が近い将来に来るかもしれない。
October 11, 2005 11:41 AM
