2005年09月21日
代表を優先すべきだ:岡本学
サッカー日本代表主将、G大阪DF宮本恒靖の複雑な表情が印象的だった。12日に都内ホテルで行われた2005JOMOオールスターサッカー(10月9日、大分スポーツ公園総合競技場)のメンバー発表。J-WESTで最高得票を獲得し、あらためて人気の高さを証明したのだが、喜びでいっぱいという表情ではなかった。オールスターへ出場することは、少なくとも同時期に行われる日本代表の親善試合、ラトビア戦(同8日、リガ)欠場を意味している。
日本代表東欧遠征(10月4~13日)のメンバー発表は今月末に予定されている。ジーコ監督がどのような選手選考をするか注目されるが、今月7日の親善試合ホンジュラス戦に選出されたメンバーから宮本のほか、DF三浦(神戸)中沢(横浜)加地(東京)MF福西(磐田)遠藤(G大阪)小笠原(鹿島)FW大黒(G大阪)玉田(柏)はオールスター出場優先をジーコ監督から通達されている。ラトビア戦に続いて12日に行われるウクライナ戦(キエフ)へのオールスター組の参加も「ジーコの意向もあるが、DFの2、3選手になるのでは」(日本協会川淵三郎キャプテン=会長)と限定される見通し。オールスターのメンバー発表には、選手では宮本とJ-EASTの最高得票、MF阿部(千葉)しか姿を見せなかったが、サポーター投票で選ばれた両軍22選手が出席していたら、そのほかの代表組はどんな表情を浮かべていたのだろうか。
本来、オールスターは7月開催の予定だった。しかし、8月17日にW杯アジア最終予選の最終イラン戦があり、ジーコ監督の意向もあって、W杯予選に集中できるよう配慮した経緯がある。だから、10月に日程を移動したオールスターへ代表組の出場を優先せざるを得なかった。代表戦開催時期を外してオールスターを組み込むこともできないほど、日本サッカー界の日程は詰まっており、日程をバッティングさせることは苦渋の決断だった。
だが、選手の立場にしてみれば、オールスターよりも欧州組も参加する東欧遠征に参加したい気持ちが強かっただろう。来年6月にはW杯本大会も控え、23人のベンチ枠、さらにレギュラー争いは激化している。数少ないアピールの場を失うことに落胆するだろうし、数少ない強化の場を失う代表チームにとっても痛手。ましてや、出場するだけで満足していた98年フランス大会と違って、ドイツでは上位進出という結果を求められているし、チーム自体もそれを目指している。
個人の意見としては、オールスターより代表を優先すべきだと、今でも思っている。ただ、ここまで来たら、そうもできないだろう。オールスターに出場する代表組にはモチベーションを下げずに「夢のあるプレー」を見せてもらいたい。そして日本協会、ジーコ監督には、オールスター出場の代表組の中で強行日程にもウクライナ戦参加を希望する選手を、遠征メンバーに加えてほしい。
September 21, 2005 11:43 AM
