記者コラム「見た 聞いた 思った」

2005年06月29日

◎○▲☆信じます?:高木一成

 24日に福島市内で「ニッカン競馬教室」に参加した。夏のローカル競馬開催の時期に入って、今は福島競馬場が開催中。そこで新聞の部数拡張、宣伝といった狙いも込めてイベントが開かれたわけです。出席者はレース部から天野部長と鈴木記者、それと自分の3人。ほかでは恥ずかしくて、まず着られない自分らの似顔絵がプリントされたTシャツ姿で席に着いた。福島では昨年に続いて2年連続の開催で、約150人の方が集まってくれた。中には青森や埼玉からの参加者もいたと聞く。

 時々、競馬人気のためには騎手もファンとの接点を増やすべき…などと偉そうに書くときがあるけど、自分がそういうことをやるとなると苦手意識があるもの。この競馬教室のイベントは昨年あたりから一気に増え始め、新潟、横浜、都内など数回経験したが、始まりはいつも緊張する。原稿は見返して手直しできるけど、話すのは勝手が違う。マイクを持って黙るわけにはいかないので、とにかく何かしゃべるけど頭の回転がついていかないこともしばしば。みんなの目がこちらを見ていると思うと、ついうつむきがちになってしまう。こういう場で理路整然としゃべれる人ってのは、すごいなーといつも思わされる。

 「えー、この2人はここでしゃべった結果がボーナスの査定にも響きますので…」。冒頭は司会の天野部長の余計なプレッシャーから始まった。それから3、4レースの予想を話したわけだが、時々チラッと前を見ると、みんな結構熱心にメモを取っている。「参考にしてくれてるんだな」と安心していると、最後の質問コーナーで出たのが「お2人とも○○は無印にしてますが、この馬はダメですかね?」。これは毎回聞かれる質問。「やっぱり自分で決めた馬が買いたいんだな」と思うと、妙に納得した気分になる。そういえば自分も競馬記者になる前、予想した人の印通りに買ったことなんてなかったな、と。

 ただ、一方で「記者の印はあくまで参考程度」と割り切ってくれないのが競馬ファンの心理でもある。以前、武豊騎手がテレビ番組で「競馬ファンって、予想が当たると自分の予想がうまいって言うけど、外れると騎手のせいにする人が多いですよね」と笑っていた。「騎手」を「記者」に置き換えると本当に同感。友人とかに「お前を信じて失敗したよ」と言われると、「来ないと思うなら買わなきゃいいじゃん」と思ってしまうが、それってやっぱり言い訳になるかな。

 「当てたい」「もうけたい」「もっと当てろ」「オレの方が予想うまい」…。いずれにせよ「競馬教室」は、あらためてファン心理が感じられて勉強になることが多い。これからもあると思うので近くでやるときはぜひご参加下さい。普段原稿に書けないような話もありますよ。

 で、24日の予想の結果がどうだったかというと、翌日の福島土曜メーンは、何と記者2人そろって無印にした馬が1着。部数拡張どころか、読むのをやめる人が出たらどうしよう…。まあ、そんな時もあるということで。次は頑張ります。

June 29, 2005 12:46 PM