記者コラム「見た 聞いた 思った」

2005年05月22日

3歳からイチ流だった:鹿野芳博

 「夢」


 ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。


 ぼくは3才の時から練習を始めています。3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、激しい練習をやっています。だから1週間中、友達と遊べる時間は、5~6時間の間です。そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。


 そして、中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。


 ぼくが自信のあるのは投手と打げきです。去年の夏ぼくたちは、全国大会へいきました。そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバー1投手とかくしんできるほどです。


 打げきでは県大会、4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打りつは5割8分3りんでした。このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは、一年間まけ知らずで野球ができました。だからこの、ちょうしで、これからもがんばります。


 そしてぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、お世話になった人に、招待券をくばって、おうえんしてもらうのも夢の1つです。とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。


 豊山小(とよやましょう)6年2組、鈴木一朗


 マリナーズ・イチロー外野手(31)が小学6年生のとき書いた作文だ。「夢」というタイトルでありながら、夢を実現するという強い信念がうかがえる。毎日続けた厳しい練習が、その裏づけとなっているのだろう。プロ野球選手になる自信すら感じられる。


 先日、著書「夢をつかむ イチロー262のメッセージ」(ぴあ発行)が話題になった。女子ゴルフの宮里藍(19)がこの本を読んでいることを明かしたためだ。


 15日、宮里はヴァーナルレディースで今季初勝利を飾った。最終日前夜、宮里はこの本を読み返したという。その中に「実力差を見せつける時は、見せつけろ」というイチローのメッセージがあったのだという。宮里はこの言葉を胸に、大会記録を7打も更新し、2位に8打差で優勝した。


  「262」はイチローが昨年達成した米大リーグ新記録の安打数と同じ数となっている。小学生の時に、こんな作文を書いていた少年が世界一の記録を作る打者になって、何を語っているのだろう。


 この本を購入するため都内の書店を7店回ったが、どの店でも売り切れと言われた。


 天才少女が天才打者に共感した本を、読みたくて仕方なくなった。

May 22, 2005 12:37 PM